受験体験記~8 2025年卒 男子Gくんのお母さま

第一志望校を目指そうと思ったのは、1年前の4月の文化祭を見に行ったときのことでした。
最初は「ここを目指してみるのも良いかもね」と、高い目標を設定するくらいの軽い気持ちでした。
 
そこから塾の先生や、国語単科塾のS先生に相談し
「ここは難しいよ」
と言われながらも、本人はここ以上の学校はないと第一志望校に設定。
 
5~6月くらいから古い過去問に取り組みましたが、10年以上前のものでも難しい。
とにかく解いて解説を聞いて慣れる、という事を根気強く続けました。
厳しい毎日ではありましたが、本人が嫌だと言うことはほぼありませんでした。
 
夏~秋からいよいよ最近の過去問に取り組み始めます。
ほどほどの点数は取れる、が足りない、の繰り返し。
国語はS先生が見てくださっていたので、徐々に点数が上がってきました。
社会は最初から取れていたと思います。
しかし算理がいつまでも上がらない。2周目でもあまり良いという点数にはなかなかなりませんでした。
 
12月、K中等教育学校の特別給費生試験を受験。
結果は「良いところまでは行った」との事でしたが、国社はとれてもやはり算数が足りない。
練習通りの結果でした。
 
この結果を受けて、このままでは算数が上がる気がしないと思いS先生に相談。
ここで後藤先生を紹介していただきました。
こんなギリギリのタイミングでご指導頂ける事になり、本当に感謝しかありません。
 
「一応体験授業から」という事で初回のご指導を頂きましたが、この時点で我が家に他に方法はありませんでした。
1、2回ご指導頂いた直後くらいの過去問で、急に算数の点が伸びたのを覚えています。
つかえていたものが取れたかのように、そこからグングンと点数が上がり、合格最低点にも届くようになってきました。
こんなにも変わるのかと驚いた記憶があります。
 
「届くかもしれない」
 
1月の時間の使い方は常に考えながらでした。
埼玉や千葉の学校の受験はしなくて良いという本人の意向もあり、第一志望校の対策に全振りする事に。
 
後藤先生のスケジュールに合わせながら、どのくらいのタイミングが良いか、過去問をどう進めるか
苦手な単元をどう扱うか等、常に相談させて頂きつつ進めました。
たくさんの生徒さんを抱えながらも、細かく対応して頂きました。
 
ある程度の過去問はやりきった、出来ることは概ねやったのではないかと
1月の末にはそう思えてきました。
 
常に相談できる先生がいるという事も心強かったです。
本人のメンタルもほぼ崩れることなく、2月を迎えられました。
 
1/31、最後の声掛けを頂きました。
その時にはもう質問事項はありませんでした。
 
2/1、試験が始まります。
本人も落ち着いており、午前中は低学年から考えていた志望校から特待生合格を頂けました。
2/1のうちに合格をもらえることが第一だったので、
この結果を受けて後の試験が予定通り進められる事になります。
 
2/2、2/3と試験を受け、第一志望校の1回目の試験が不合格と判明。
2回目の試験に向けてどうするか、
2/3の夕方に後藤先生が時間を作ってくださり、最後の確認をしました。
この時点で本人もだいぶ落ち着いており、2回目の試験も落ち着いて受ける事ができました。
 
なんとか届きますように、と関わった皆さんが祈ってくださったと思います。
結果は残念。
本人は今までに見たこともないくらい泣いたようです。
 
なんとか気持ちを切り替えて、他の学校へ進学を決めました。
先生方も、とても良い学校だよと後押ししてくださいました。
 
「本当に悔しい」
 
先生方にもそう言って頂けたことが、親としてとても嬉しかったです。
こんなに一緒に戦って頂いた事が本当にありがたく思えました。
なんとか受からせてあげたかった。
あの時の気持は今でも思い出すと泣けてきます。
 
 
それから1週間くらい経って、ようやく気持ちを新たに持ち始めたところ
自宅の電話が鳴りました。
 
私は勤務中だったので、電話を受けたのは父親だったのですが
連絡を受け、パニックになりました。
 
「え、ど、どうしよう」
「こんな日に本当に来る???」
 
本人も遊びに出かけていた時だったので、急いで迎えに行き、自宅に帰り話し合いました。
 
「第一志望校さんから、繰り上げの連絡が来ました」
 
本人も驚いていてよく分からない状態。
ヤッター! という感覚ではまったくなかったです。
 
親としてもとても難しい判断でした。
この学校に繰り上げで入学するという事がどういうことか。
最初から厳しいスタートでついていけるのか。
 
本来なら大喜びで盛り上がった方が良かったのかもしれませんが
我々にそんな余裕はまったくありませんでした。
 
先生にご連絡をして、本当に進学して大丈夫でしょうかと伺いましたが
「絶対に行くべき」だと後押しして頂きました。
 
先生方も泣いて喜んで頂いたのが本当に印象に残っています。
ここまで支えて頂いた事、本当に感謝しております。
本人はこの1年、第一志望校を変える、諦めるという事はありませんでした。
親の方はいつでも変えて良い、というスタンスではありましたが、
先生方は「諦めるな」とずっと言ってくださり、本人も最後までやりきれたと思います。
 
4月、入学式を終え、現在は念願の第一志望校に通っています。
毎日とても充実しており、楽しそうです。
 
まもなく文化祭。
今年は、迎える側です。
後藤先生にご縁がなければ、今はなかったと思います。
本当にありがとうございました。

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